ダンサーの腰椎ヘルニア患者が多い。それも足裏まで感覚異常が伴う重篤なケース。
— 榊原直樹 (@drsakakibara) January 14, 2023
昨年から社交ダンスをされている患者さんが増えています。
腰痛を訴えるケースがとても多く、その次が膝痛です。
腰痛のケースの中でも、下肢に痺れや感覚麻痺が出てしまっている重篤なケースもたまにあります。
昨年来られた方の場合、筋力低下も伴ってしまい(フットドロップ)、結局手術となりました。
痛みや痺れなどの感覚異常だけなら、徒手的に対応していくのはありですが、筋力低下が伴っている場合、悠長にはしていられません。
なぜなら、神経圧迫(絞扼)が改善した後に後遺障害が残る可能性があるからです。
圧迫されている神経が感覚(皮膚)と運動(筋肉)の両方の機能を持っている場合、最初に現れるのが感覚異常です。
そして、圧迫の程度が酷くなると筋力の低下や麻痺などの運動障害が現れます。
従って、運動障害が現れているケースの方が、神経圧迫が強く起こっている可能性が高く、後遺症のリスクも高くなります。
社交ダンスでは腰の回転(回旋)を多用するようです。しかも、かなりの高速回転だそうです。
また、相手が初心者の場合、腰への負担が増すとのこと。
ぼくのところに来られるダンサーは、社交ダンスを教えている側の方が多いのですが、腰痛のケースが多いのはそれが理由かもしれません。