肩鎖関節は肩関節の一つです。
鎖骨と肩峰(肩甲骨の一部)で構成されています。
高重量のベンチプレスや、バイクの転倒、柔道の受け身などによって傷めることが多いです。
肩鎖関節の痛みには特徴があります。
痛みの質は、鋭い局所痛であることが多いです。
また、腕を上に上げて行くと、徐々に痛みが増していきます。
腕を反対側の肩に伸ばしていくことでも痛みが強くなります。
これは、肩のインピンジメント症候群とはまったく異なる特徴です。
痛みは肩の上外側に現れます。
肩鎖関節は肩鎖靱帯によって覆われていますが、靱帯の下側には関節包があります。
肩鎖関節の痛みは、肩鎖靱帯や関節包によるものですが、根本的には肩鎖関節の動き(運動障害)による場合が多いです。
従って、治療は肩鎖関節で起こっている運動を正常化させることになります。
徒手療法に対して比較的反応がよく、1回の治療で寛解してしまう場合もあります。