肩の痛みの原因にはいろいろあります。
代表的なものは、五十肩、インピンジメント症候群、上腕二頭筋長頭腱炎の3つ。
先日は上腕二頭筋長頭腱炎と整形外科で診断された方が来られました。
上腕二頭筋には長頭と短頭の2つの筋腹があります。上腕二頭筋長頭腱炎はその名の通り上腕二頭筋長頭腱の炎症です。
ちなみに、上腕二頭筋長頭腱は腱鞘に覆われています。
上腕二頭筋長頭腱炎はウエイトトレーニングをしている人に多く見られます。
ベンチプレスのボトムで痛みが増悪するケースが多いです。
痛みは鋭い局所痛です(圧痛も)。
また、多くのケースが慢性化しており、その場合、損傷部位から線維化が広がっています(線維化は周辺組織との癒着になります)。
手技療法ととても相性がよく、殆どの場合、数回の治療で寛解してしまいます(多くのケースで1回の治療で寛解)。
ところで、今回来られた患者さんは整形外科で上腕二頭筋長頭腱炎と診断されたのですが、問診、触診を通して違和感がありました。
治療中も終止違和感・・・
もう一度、症状の確認をしたところ、これは上腕二頭筋長頭腱炎とは違うと気づきました。
結局、他の部位に問題を見つけ、そこを診て終了となりました。
治療は予想通りうまくいきました。
今回のようなケース(整形外科での誤診)はたまに見られるので、それに惑わされないようにしなければなりませんね。
鵜呑みにせずしっかり検証が大切。