現在、私はミャンマーのマグウェ管区にあるタウンドゥインジー(Taungdwingyi)を訪問しています。
今回の渡航は、当初は現地の寺院での式典参加が主な目的でしたが、現地到着後に急遽、医療ボランティアとしての活動を行う運びとなりました。本日は、インターネット環境が遮断される直前の現地より、スポーツ医学およびカイロプラクティックの視点から、この地での活動についてレポートします。
設備のない環境下での臨床活動
今朝、チャンミ瞑想センターを出発し、約7時間の移動を経て、山間部の寺院周辺エリアに到着しました。ここでは明日から4日間、インターネット接続が完全にない環境での滞在となります。
この環境は、現代のデジタルストレスから解放されるだけでなく、目の前の「生体」の変化を観察し、治療に没頭するための最適な環境とも言えます。
到着早々、現地の方々から身体の不調を訴える声が多く寄せられ、急遽、寺院内の施設をお借りしてカイロプラクティックの特設診療所を開設することになりました。 医療機器や物理療法機器(電気治療機など)が一切存在しない環境です。頼れるのは、我々の「手」と、これまで培ってきた解剖学・生理学の知識、そして臨床経験のみです。
症例:慢性的な腰痛と徒手介入
明朝7時より本格的な診療を開始しますが、既に20名ほどの予約が入っています。 第一号の患者様は、現地の長老の親族にあたる僧侶の方です。主訴は重度の腰痛(LBP)。問診の段階では長期間にわたる慢性的な疼痛が示唆されています。
画像診断(レントゲンやMRI)が即座に行えない環境において、我々カイロプラクターが行う「触診(Palpation)」や「整形外科的検査法」、そして「アジャストメント(矯正)」が、どのように疼痛緩和や機能改善に寄与できるか。これは、スポーツ医学の現場でアスリートに対応する際と同様、またはそれ以上に、術者の診断力と技術力が純粋に試される場でもあります。
「食」と「身体」のサポート
また、身体のケアと同時に、今回は栄養面でのサポートとして、150名規模の炊き出し(日本式カレーの提供)も実施する予定です。 身体機能の回復(治療)と、身体を作る栄養(食事)。この両面からアプローチできることは、健康を預かる専門家として大きな喜びです。
どこでも通用する「医療技術」として
高度な医療機器がないと診断・治療ができないと思われがちですが、カイロプラクティックの真髄は、道具に依存せず、徒手のみで神経筋骨格系の機能障害を改善に導く点にあります。
ミャンマーの山奥であっても、日本の都市部のクリニックであっても、人間の身体の構造は変わりません。 今回の活動を通じて、改めて徒手療法(Manual Therapy)が持つ普遍的な価値と、場所を選ばずに貢献できる医療技術としてのポテンシャルを実証してきたいと思います。
通信環境の都合上、詳細な症例報告や活動の成果については、帰国後に改めて当ブログにて共有させていただきます。