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昨日、ミャンマー滞在最後の孤児院に行ってきました。ヤンゴンから車で1時間弱のところにある孤児院です。
ここも、お坊さんが孤児たちの面倒を見ています。女の子が400名、男の子が150名という大所帯です。僧院と孤児院、さらに学校の機能もあります。子供たちはここで寝食、さらに勉強もしているわけです。

ここの孤児院は孤児の数に対して、施設が圧倒的に足りていません。これはヤンゴンの物価が急上昇していることにも起因しています。

ここの男の子は、基本的に出家させるそうです。ご住職が仰ってましたが、出家は晩御飯を食べなくてよいので、その分食費が浮くとのことでした。

子供たちが寝泊まりしている部屋がこちらになります。

ご覧の通り二段ベッドです。この建物にはこのようにびっしりと二段ベッドが並んでいます。今、いくら涼しくなったと言っても、日中は34,5度まで上がります。汗びっしりです。もちろんエアコンなどありませんので、大人数がこの建物の中にいれば、室温は相当なものになるはずです。ミャンマーが最も暑くなる4月、5月は非常に過酷な環境です。
そして、もっと驚かされることがあります。それは、1つのベッドに2人で寝ているということです。しかし、彼女らからは少しも悲壮感は漂ってきません。いつも笑顔です。

丁度、晩御飯の時間に遭遇しました。

食事は昼と夜の1日2回です。ご飯とスープです。ご飯をよそって、そこにスープをかけたものを食べています。肉は入ってません。試しにスープを食べさせてもらいましたが、大豆と野菜が入ってました。ミャンマー風みそ汁のような感じです。

食事は子供らの必要栄養素をまったく満たしていません。

部屋の片隅にお米が詰まれていました。1つ50㎏です。1日に6つ必要です(300㎏)。ちなみに1つ(50㎏)で3000円です(以前よりも値上がりしている)。

何もかも足りていないというのが現状です。服も1週間に1回しか着替えることができないとのことでした。そのため、子供らは汚れた服をそのまま着ています。
物質的な豊かさは決して心の豊かさにつながるとは限りません(究極的には関係ありません)。しかし、この現実は子供たちにとっては余りにも過酷です。
孤児院を案内してくれたのは、ここの孤児院出身の大学生でした。彼に「ここでの食事は足りてた?お腹空かなかった?」と聞くと、「最初は寂しくて全然お腹空きませんでした」と笑顔で答えてくれました。
子供らに我々ができること・・・・・考えてみてはいかがでしょうか?
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