日本の大企業の内部留保(会社の貯金みたいなもの)が過去最大に膨らんでいるというニュースを見ました。
つまり、儲かっている会社がアベノミクスで急増しているということです。しかし、会社は儲けを社員に反映させていないようです(給料が上がっていない)。
会社が貯金を殖やそうとしているのは、我々個人が貯金を殖やそうとするのと同じ意図です。つまり、生来起こり得る有事に備えているわけです。
将来に備えておくことは、大切なことですが、これが過剰になると問題が生じてきます。
そもそも、貯金をすることの動機には不安や恐怖などがあります。この法則から考えると、将来への不安が強いほど、必死になってお金を稼ごうとし、さらに稼いだお金は使わないようにします。
それでは、この不安は貯金が増えたら解消されるかというと、必ずしもそんなことはありません。大抵の場合、この逆に行きます(笑)。つまり、もっとお金を貯めようとがんばります。
つまり、お金持ちになることが、不安や恐怖を取り除く解決策にはならないということです。これは、頭痛の人が痛み止めを飲むのと同じで、対症療法に過ぎません。
痛み止めを飲み続けたらどうなるでしょうか?最初は1錠で効いていたのに、1年後には2錠飲まないと痛みが治まらない。そして、数年後には4錠必要になる・・・・
これが対症療法の行く末です。こんなことは、誰でもわかっています。しかし、人間の心というのは面白いもので、殆どの人は「わかっちゃいるけど、やめられない」のです。
それでは根本原因は何でしょうか?精神力が足りない?いえいえそんなことではありません。
いろいろな表現が可能ですが、やはり自分自身を冷静に観察・分析できる能力だと思います。つまり、客観視できる力です。
我々は生まれながらにして主観的な生き物です。デフォルトが主観的生物なので、そのままに放置したらいつまでも主観的です。従って、意識しない限り、客観視する力は養われません。
しかし、100%客観視することは、至難の業です。これができたら達人の域ですね。ただ、これに近づけることは十分可能です。
客観視できてくると、あまり外側の環境に振り回されなくなります。つまり、少々のことでは動揺しなくなります。例えば、10万円落としても平気でいられるとか・・・(笑)。
さらに、集中力が高まります。つまり、目の前にあることに専心できるようになります。こうなると、パフォーマンスもマックスですね。
そして、何となくいつも楽しい気分になります。不安が減っているのだから当たり前ですけど・・・。
さらにさらに、心に余裕が出てくるので、他人に優しくなれます。例えば、ボランティアとかがしたくなります。
こんなサインが出ている人は、きっと順調に客観的生物へと進化しているのだと思いますよ(笑)。
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