中学生の頃、叔父から言われた言葉が未だに脳裏に焼き付いています。
ちなみに、叔父は高校生の頃、砲丸投げの県記録をたたき出し(たまたま駆り出された陸上大会で)、音楽の先生からは声楽家になることを勧められ(美声の持ち主)、東大法科へストレートで入学し、クイズ“タイムショック”でハワイ旅行へ行ったというスーパーマンのような人です。
こんなことを言われました。
「社会人になったら世のため人のために働きなさい」
その頃のぼくの反応は、「そんなのきれいごとじゃない」という極めて冷めたものでした。ぼくの心はこの言葉を聞き入れることができるほど素直ではなかったのです。
そして、実際、働き始めてみると、そのモチベーションの殆どは自分のやりたいことへの追及でした。これはこれでOKなのですが・・・。
しかし、頭の片隅ではいつも「世のため人のために働く」ということが離れませんでした。果たして自分がやっていることは、世のため人のためになっているのだろうかと・・・。それは今も同じ。というよりは、以前以上にこの言葉が重くのしかかっています。
自分のやりたいことは、20代、30代、そして40代前半で十分やってきたという実感があります。
あの頃、あの言葉を話してくれた叔父と同じくらいの年齢になりました。ぼくも、そろそろ胸を張って「世のため人のために働きなさい」と他人にアドバイスできるようにならなければと思っている次第です。
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