おはようございます!名古屋は冷たい雨です。小降りの内に自宅を出てきました。午後には止むそうですが。
先ほど、ウィンドウズのアップデートをしたら思いのほか時間がかかり、その間に本を一冊読了してしまいました(笑)。
・・・と書くと、読むのが早いように聞こえますが、決してそんなことはありません。薄くて読みやすい本だったからです。
こちらの本です。
数日前に見つけて面白そうだったので買ってみました。読んだ感想は・・・面白かったですよ。
「思い込み」というのがありますが、この思い込みを少しでも解消できたらいいな、と常々思っています。
そのためには、思い込みのメカニズムを知る必要があります。そして、思い込みを作り出しているのが、我々の脳みそです。
この本には、脳みそのクセについて実例を挙げて解説してあります。具体的なので非常にわかりやすかったです(先日、記事にしたプロスペクト理論についても載っていました)。
この本の中でぼくが特に興味を引いたのが、「汝自身を知れ」の項目です。ここでは、ボタンのついたレバーを持ってもらい、好きな時にそのボタンを押してもらうという設定になっています。
そこで、以下のどちらが正解でしょうか・・・という質問があります。
1.「押したい」と思ってから、脳が押す準備を進める
2.脳が押す準備を開始してから、「押したい」と感じる
どちらだと思いますか?
正解は2番です。
脳みそが大元であるということを考えれば必然的に2番になるのですが、感覚的には1番と感じる人も多いかもしれません。
例えば歩いている時、ほとんどの場合、無意識に歩いていると思います。しかし、そこには必ず何らかの意思が働いています(「歩きたい」など)。つまり、無意識と書きましたが、100%意識が作用しています。
この本では、「押したい」と感じる7秒前には脳での処理が開始されていると書かれています。なんと、7秒も前です!
つまり、我々の感情が表層化するまでに脳との間に7秒のタイムラグがあるわけです。表層化と書きましたが、自覚化と書いた方が的確かもしれません。つまり、自分の感情に気づくまでに7秒かかっているわけです。
これは他の感情も同じです。例えば、怒り。何か頭にくることがあっても実際に怒りの感情に気づくまでに7秒かかるということです。
おそらく、この7秒のタイムラグは、脳で怒りが発生してから増幅され、それが自覚されるまでの時間なのではないでしょうか。
そして、どのレベルの怒りで自覚されるかは個人差があるのでしょう。従って、10秒の人もいるでしょうし、3秒の人もいるのでしょう。
怒りが小さいうちに気づくことができたら、コントロールも容易なはずです。しかし、火事と同じで大きくなって気づいても、それを鎮静化させるのもなかなか難しくなってしまう。
どの段階で気づけるかが鍵ですね。
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