ポジティブシンキングの落とし穴

ポジティブシンキングとは、「物事の良い面を見る、または肯定的に変換することで、現実を良い方向に変える思考法」である。

しかし、「物事の良い面を見る」の背後には、必ず「物事の悪い面」が意識されているはずだ。

そうでなければ、良い面という表現は出てこない。

これは、「幸せになりたい」と願っている人は、心の奥底で「私は今幸せでない」と感じていることに似ている。

おそらく、ポジティブシンキングを訓練(癖)することにより、多くの物事をポジティブに捉えることができるようになるのだろう。

しかし、おそらくそれは表面的な効果に過ぎないと思う。つまり対症療法であり、根本療法ではない。

なぜなら、ポジティブシンキングを実践するたびに、心の底ではネガティブな部分をチラ見せざるを得ないからだ。

これはある意味、「現実のねつ造」とも言えるだろう。

 

それでは、どのような思考法が理想的だろうか。

個人的には現実的思考法だと思っている。

つまり「物事をあるがままに見る」ことだ。肯定も否定もしない。言い方を変えれば、判断を入れない。

しかし自分の心を観察してみればわかるが、我々は常に「物事を判断」をしている。その判断はほぼ主観的判断である。そこには感情が入り込んでいるのだ。

 

現実的思考法を100%に身に付けることは至難の業であるが、それに近づくことは十分可能である。

そのためにやるべきことは、心の成分分析である。

心の成分とは感情のこと。

それを観察することで、少しずつ現実的思考法が身に付いていくだろう。

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