おはようございます!今朝の名古屋は一段と冷え込んでいる感じです。寒気で起きたので風邪かなとも思いましたが、そうではないようです。
先日、介護関係の仕事をされている方と話す機会があった。その方が、「食欲がない老人に無理やりご飯を食べさせることに違和感がある」と話していた。
我々の身体のエネルギーは2種類の経路で作り出される。
一つが解糖系、もう一つがミトコンドリア系(クエン酸回路+電子伝達系)だ。
解糖系は主に糖質を摂取することで爆発的なエネルギーを生み出す。グルコース(糖質の一種)を代謝することでエネルギーを生成している。
解糖系によるエネルギー生成では大量の糖質(グルコース)を必要とする。ただし、この系ではあまり効率的にエネルギーが生成されていない。
一方、ミトコンドリア系では非常に効率よくエネルギーが生成されている。解糖系の60倍以上の効率である。つまり、この系ではたくさんの栄養供給を必要としない。
子どもの身体は主に解糖系によってエネルギーを生成する傾向が強いが、年齢と共にミトコンドリア系へと移行していくことがわかっている(『人がガンになるたった2つの条件』より)。
年を取ると、次第に小食になっていくのはそのためである。これは自然の摂理。
従って、ミトコンドリア系の老人に大量の栄養を与えるというのは、自然の摂理に反することである。
栄養をやみくもに与えればよいというものではない。自然の摂理に反することをやっていれば、必ずしっぺ返しを食う。
だから、食べられないのに無理やり食べさせるなど、絶対にやってはいけない。
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