ギヨン管症候群 (Guyon’s cannal syndrome)
ギヨン管は手首の小指側にあります(手のひら側)。ギヨン管には動脈や神経が走行しています。神経は尺骨神経であり、この神経はギヨン管を通過した後、薬指と小指の先まで伸びています。
ギヨン管において尺骨神経が圧迫されると、手のひら側の薬指と小指に痛みやしびれなどの知覚異常が現れます(圧迫部位である手首にも痛みが現れます)。
この疾患は、ゴルフやテニス、野球、自転車などが原因になることが多いです。いずれも、ラケットやクラブ、ハンドルを握った時に、ギヨン管が刺激されます。
この刺激が反復されることで、ギヨン管における組織の線維化(癒着)が起こり、それが神経を刺激し始めます。
ギヨン管症候群は比較的まれな症状ですが、手技による治療で十分改善が可能な症状です。