変形性膝関節症 (Knee osteoarthritis)
膝関節は、大腿骨、脛骨、腓骨、膝蓋骨の4つの骨で構成されています。
また、各々の骨の組み合わせにより、3つの関節があります。
- 大腿脛骨関節
- 膝蓋大腿関節
- 近位脛腓関節
変形性膝関節症では、関節の表面を覆う関節軟骨の摩耗が起こっています。関節軟骨が薄くなることで、骨の本体(硬骨)が直接刺激を受けるため、痛みが生じます。
大腿脛骨関節または膝蓋大腿関節で生じます。しかし、多くのケースにおいて、これら二つの関節両方に変性が起こっていることが多いです。
変形性膝関節症の症状は、以下の通りです。
- 膝関節の痛み
- 膝関節の硬さ
- 膝関節の可動域制限
痛みは膝を動かした時に顕著になります。また、膝関節の硬さは朝起きた時に顕著です。初期では、午前中に症状があっても午後になると忘れているくらい症状が消失していますが、症状の進行に伴い慢性的な痛み・硬さに悩まされるようになります。
可動域制限も朝方に強く出ます。また、特に膝を曲げる動作(屈曲)が制限されるため、正座がやりにくくなります。しばしば、関節に水がたまることがあります。
変形性膝関節症の改善のためのポイントは以下の通りです。
- 痛みの原因となっている構造(靭帯、半月板、筋肉、腱)を特定し、そこで起こっている問題を改善
- 膝関節の可動域を改善(特に屈曲制限)
- 関節軟骨の再生のための栄養を処方(ビタミン類)
以上の三点になります。