頚椎ヘルニア (Cervical herniation)
頚椎ヘルニアでは椎間板の突出が起こっています。それと同時に頚椎(首の骨)のズレ(サブラクセーション)が生じています。サブラクセーションにより椎間板へかかる圧が不均一になり、圧迫が強くかかっている部分を外へ押し出している(ヘルニア)わけです。
カイロプラクティックではサブラクセーションをアジャスメントにより改善させることで、椎間板にかかっている負荷を均一化しヘルニアを改善させます。
頚椎ヘルニアによって圧迫・刺激される構造
1.頚神経刺激症状
主な症状は頚部から上腕、指にかけての痛みやしびれ、感覚麻痺です。また、特徴的な症状として、首から肩甲骨の内側にかけての電撃痛があります
2.脊髄神経への刺激・圧迫
主な症状は頚部から上腕、指にかけての痛みやしびれ、感覚麻痺です。また、特徴的な症状として、首から肩甲骨の内側にかけての電撃痛があります。
慢性化するに従い、上肢の筋力低下が起こります。握力の低下や指先の細かい動作が難しくなったりします。例えば服のボタンの掛け外しが困難に感じたり、箸が扱いにくくなったりなどの症状が現れてきます。
脊髄の圧迫・刺激は、さらに深刻な症状を引き起こします。この場合は手や腕の感覚異常だけでなく、脚のしびれなどの原因にもなります。さらに体幹(わき腹や背中など)にも感覚異常が見られるようになります。また比較的早い時期に筋力低下が起こり、この症状は四肢(手足)に及びます。
頚椎ヘルニアによるレッドフラッグ(危険サイン)
以下のような症状がある場合は、要注意です。早急に専門家の診察を受けてください。
- 手足のこわばり感
- 筋力低下(脱力感)
- 長時間(10分以上)の歩行困難
- 転倒が頻発
- 排尿時の痛みや残尿感