厳しい状況にいる人や恵まれない子供たちを見て、「かわいそう」とか「何か手助けしたい」と思うのは自然な心の反応です。昨年、ミャンマーの孤児院を訪問した時もそのような感情が沸き起こりました。
しかし、この「かわいそう」という気持ちには、「自分と比べて」という言葉が頭に付いています。
つまり、孤児院の子供らの生活を見て、「自分と比べてかわいそう」に見えるということです。極めて主観的です。
主観的なものというのは、経験上大抵的外れであることが多い(笑)。その証拠に子供らの様子を観察していると、悲壮感など微塵も感じられず、結構楽しそうに遊んでいるからです。
このように視点を転換させると、「彼らは彼らなりにこの集団生活を楽しんでいるのかもしれない」とも思えました。もし、そうだとしたら、彼らに対して「かわいそう」と言うのは、見当違いも甚だしいということになります。
状況を客観視することは大切です。その上で手を差し伸べるのがより健全であると思っています。
【ヤンゴン郊外の孤児院にて 2015年11月】
これと似たようなことにこんなことがあります。
ぼくは、昨年の12月6日(日)以来、今まで一日も欠かさずオフィスにやってきています(12月6日は東京でセミナーがあったので来ていない)。努力しているわけではなく、結果的にそうなっているだけですが・・・。
すると、「すごいですね」とか「頑張りますね」とか、はたまた「ワーカホリックですか?」とか言われたりします。しかし、頑張っているつもりも、ワーカホリックでもありません(笑)。おそらく、発言された方は自分の状況と比較して仰っているのだと思います。
ぼくが言いたいのは、客観視というのは難しいですね、ということです。
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