20代や30代の頃は、ほぼ後先考えずに行動していました。まさに「怖いもの知らず」の状態ですので、今思うと大きな決断であっても、何の躊躇もなく実行に移していた感じです。
日本の大学を卒業してすぐに渡米したこと。
アメリカでカイロプラクターとしての生活が安定し始めたところで、それを全て捨てて(仕事、労働ビザ…)インドへ行ったこと。
再渡米後、トリノオリンピックのオファーがあった時、これまた全てを捨ててオリンピック帯同を選択したこと。
アメリカの永住権取得の直前で日本帰国を決断したこと。
当然ながらこのような二者択一の状況では、もう一方の選択肢があったわけですが、今振り返ると「全て正しい選択をしてきた」という自負があります。
「どんな選択をしても多かれ少なかれ後悔が伴う」という人がいますが、不思議とぼくには後悔の念は1ミリもありません。
しかし、40代、しかも40代も後半になると、「躊躇」が出てきます。30代の頃は意識していなかった感覚です。そして、躊躇とセットになっているのは「恐怖」です。もっと具体的に言えば、「失う恐怖」です。
以前は「失う恐怖」など意識しなかったのですが、最近、こいつがぼくの決断の大きな障壁となっています。
日本に帰国してから、あまりにも多くのものをつかみすぎてきたなと思っています。その副作用が現れているのでしょう。
「手放すトレーニング」を意識してやらないと、これは大変なことになるぞ、と思っています。
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