おはようございます!本日は午前9時より月一の瞑想会です。初めての方がいなければ、座る瞑想と歩く瞑想を各1時間ずつということになりそうです。いつもは一人ですが、たまにこうやって他の人と瞑想をするのも良いものです。
ショーンK氏の経歴詐称について。
まず、この手の問題が明るみになると、鬼の首を取ったかのように騒ぎ立てる輩が湧き出してきます。今回もご多分に漏れず、強烈なバッシングの嵐。「世の中、欲求不満な人が多いんだなあ」と眺めておりました。
もちろん、嘘はいけません。五戒の一つに不妄語戒というのがありますが、これは『嘘を言ってはいけない』ということ。2600年前からブッダが戒めております。
まあ、それはさておき、ショーン氏の場合、彼の英語のホームページに「テンプル大学でBA(学位)、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。パリ第1大学パンテオン・ソルボンヌに留学」と書かれてあったそうです(参照元:ウィキペディア)。
「英語の方にちょこっと書いてあるだけなんだから、ご愛敬と思って許してやれよ!」とぼくは思うのですが、世間には正義感に溢れた人たちが多いようで、放っておけないみたいです。
たまに、患者さんから「すごい経歴ですね」と言われるのですが、すごいように見せているだけで、ぼく自身は決して自分のことを「すごい奴だ」と思っているわけではありません(笑)。
アメリカではいかに自己アピールするかが、最初に問われるところがあります。他者と比較して、いかに自分が素晴らしい人物であるかを主張できなければ、「ウスノロ扱い」です。目立たなければ、選んでももらえませんから。社会で生き残るための術です。
だから、何とかして「自分は能力のある、素晴らしい人物であるか」をアピールします。こういう環境に小さいころからいれば、自然と自己アピールも上手になりますし、それが当たり前になります。
だから、たいしたことのない経歴をいかに素晴らしいものに見せるか、つまりプレゼン能力が磨かれるのです(嘘のないぎりぎりのところで)。
しかし、「自分はすごい」アピールをした後、めでたく仕事を任されたとしても、それに見合った結果を出さなければ、すぐにお払い箱です。当然ながら、アピールが上手であればあるほどハードルはどんどん上がります(笑)。
ですから、アピールする方も、背水の陣で臨んでいるわけです。自分を追い込んでいるわけで、ある意味ストイックなんですね。
ショーンK氏の場合、この問題が表出しなければ、おそらく誰も彼の経歴に疑いを持たなかったのではないでしょうか?
その点、ぼくは彼をすごい人だなあ、と感心してしまうのです。
【お知らせ】
2016年3月27日(日)関節運動学的セミナー@大阪 (肘関節)
2016年5月11日(水)から5月19日(木)まで休診させていただきます。