おはようございます!本日の診療は午後2時からになります。何卒よろしくお願い申し上げます。
先日、久しぶりにある患者さんが来られました。日本のトップスイマーです。2週間後の日本選手権(オリンピック選考会も兼ねる)を控えている大切な時期です。
彼は昨年からアメリカでトレーニングを続けていたのですが、先週帰国しました。アメリカ(LA)でもカイロプラクティックによる治療を受けていたようです。
そこで、現地でのカイロプラクティックの治療について聞いてみると、「2か所行ったのですが、道具を使ってやるだけで、直に手で触って治療する感じではなかったです」と言っていました(2か所の内の一つはぼくが紹介したところです)。
「それでどうだったの?」と聞いてみると、「何だかわけわからなかった。治療前後で良くなったという感じはありませんでした」とのことでした。
今やカイロプラクティックにはいろいろな治療法があり、どれも一長一短です。ですから、それらに優劣をつけることは難しいです。結果が全てなので、道具を使って行う治療で効果があるなら、それもありだと思う。
しかし、カイロプラクティックの原点はあくまでも「素手による治療」なので、ぼくはそれにこだわりたい。
以前、ロボットの記事でカイロプラクターによる治療は、決してロボットに置き換わることはできないと書きました。その理由が、「感覚」です。感覚を数値化することは極めて難しい。
我々カイロプラクターは患者さんの筋肉や神経の感触、関節の硬さの感触を手で触って状態を判断し、手を使って治療を行います。これはロボットではできません。カイロプラクターとしての存在意義の最重要ポイントだと思っています。
もし、患者さんの身体に手で触ることなく、機械的に道具で治療するのなら、それはロボットでもできること。いや、ロボットにやらせた方が、余程正確でしょう。
万が一、今ぼくがやっている治療をロボットがやりだしたとしたら、間違いなく、ぼくはカイロプラクターを辞めます。そんな仕事に何の魅力も感じませんので。
【お知らせ】
2016年3月27日(日)関節運動学的セミナー@大阪 (肘関節)
2016年5月11日(水)から5月19日(木)まで休診させていただきます。