ポッパ山から戻ってきて、晩御飯まで部屋でゆっくりすることにした。10時間のバス旅と酷暑の中のポッパ山観光でさすがに疲れていた。
外気温は何度あったのかわからなかったが、ヤンゴンより暑いのは確かだった(後程、この日の最高気温が45℃であったことを知る)。
いずれにしても、日が沈んで少し気温が下がるのを待つ方が得策と考えた。
ところで、バガンには大きく分けて三つの町がある。
それらは、以下の通りである。
- ニャウンウー
- オールドバガン
- ニューバガン
我々は空港からほど近いニャウンウーのホテルに滞在することにしていた。後で知ったのだが、ネットで事前予約した方が宿泊料金は断然安い(ネットによる事前予約だと1泊2400円だが、飛び込みだと4000円)。従って、もしバガンを訪れるならネットによる事前予約をお勧めする。
今回二泊したアウンミンガラーホテル。木がたくさんあり、ジャングルの中にいるかのようだった。
ホテルのレストラン。ジャングルの中で食事をしているかのようだった。
ホテルの敷地内にはこのようなものが置いてあった。実にかわいらしい。
仏塔遺跡が多いのはオールドバガンである。従って、バガン観光の中心地はここだ。タクシードライバーの情報によると、オールドバガンにあるホテルは若干高めだそうだ。
ぼくが海外で必ず訪れるのが地元の市場だ。市場はそこに住んでいる人たちの暮らしぶりを知る上で恰好の材料だからだ。そして、ニャウンウーには大きな市場がある。
切り売りもしている
早速、中くらいの大きさのスイカ1個、そしてマンゴーを8個購入。スイカは中くらいと言っても10kgはある。これでたったの200円だった。日本で買ったらこの10倍はするだろう。スイカもマンゴーもとても甘く、おいしかった。
ホテルのフロントにニャウンウーの繁華街の場所を聞き、ぼちぼち歩いていると「どこへ行く?」と馬車に乗ったミャンマー人から声をかけられた。そんなことは、”It’s none of your business” なのだが、反応してしまった。
「馬車で観光しないか?」ということなのだが、我々は晩ご飯を食べに行く途中であって今日はもう観光するつもりはない旨伝えると、それならお勧めのレストランを知っているから乗っていけと言う。
「これ金取らないよね?」と再三確認した上で馬車に乗り込む。ぼくは前側(馬のすぐ後ろ)に座ったのだが、なかなかの乗り心地だった。他の2名は後側だったが不評だった。
そして、やってきたのがミャンマーレストラン。客が一人もいないのが若干気になったが、もうあちこち探し回る気力もなかったので、素直にここに決めた。
ウエイターがやってきて説明を聞いたところ、メニューはないらしい。全てお任せのようだ。ここは、ウエイターの言うことを信じてお任せにした。すると、数分も経たないうちにこんな感じになった。
実はこのようなスタイルは初めてだった。数日前にある村の家庭に行った時、お昼ご飯として出てきたものもこんな感じだったが、それを豪華にしたような感じだ。
「これがミャンマー料理というものなんだ!」とちょっとだけ興奮。早速、食べてみると結構おいしい。ただ、肉類は油漬けになっていて、あまり健康的には見えなかった。
生野菜も一皿あり、これは専用のたれをつけて食べる。ぼくも一片だけ食べてみた。実はこれが、この後、腹を壊す原因の一つとなったのではないかと推測している。
東南アジアの食に関して注意すべきことが三点ある。
一つ目は水だ。必ずボトル入りの水を飲むようにする。稀にだが、ボトル入りの水でも水道水から汲んだものを売っている悪徳販売人がいるので注意が必要だ。その場合はキャップを開けた時に「カチッ」という音がしない(インド滞在中の経験から)。
二つ目は生野菜である。生野菜そのものは大丈夫なのだが、野菜を洗う時に水道水を使うため、それが危ない。意外と盲点である。
そして三つ目は氷である。ジュースなどを頼んだ時、氷が入っていることがあるが、この氷は大概水道水で作られている。しかし、氷をバクバク食べず、すぐにジュースだけ飲めば腹を壊すことはないだろう(過去の経験から)。
今回、生野菜を一片だけ食べてしまった。これは、ウエイターが親切にも生野菜にたれをつけてぼくに手渡してくれたものだから、そのまま食べてしまったのだ。
この後、海外初の腹壊しとなるのだが、その原因として考えられるのが、以下の三点だ。
- 生野菜
- 油漬け料理
- 基礎体力の低下
生野菜については、今回同行したK先生がバクバクと食べまくっているのを見ている。ここで注意すればよかったのだが、ぼくも警戒心が緩んでいたのか、それをしなかった(決して悪意はない)。
そして、その後、K先生のコンディションは悪化の一途をたどることとなる。
油漬け料理だが、これはミャンマー料理ではデフォルトだ。問題はこの料理がおそらく作り置きであるということだ。腐っているということではなく、作り置きのために油の酸化が進んでいるはずで身体への悪影響もその分大きくなっている。もちろん、健康にもよくない。
基礎体力の低下についてだが、最近は以前と比べトレーニング強度が落ちている。当然、一昔前に比べると筋力も低下しているため、全体的に基礎体力が落ちているのは否めない。
基礎体力がなければ、外敵に対する抵抗力も弱まり、自己回復力にも影響を及ぼす。昔、インド人もたまに腹を壊すという食べ物を食べても全く平気だったことを勘案すると、やはり基礎体力の低下も原因の一つではないかと推測している。
今日はこの辺で。
2016年6月26日(日)関節運動学的セミナー@大阪 (膝関節)
(セミナー会場が変更となりました。ご注意ください)