おはようございます! まだ読んでいない本、そして読みかけの本が6冊。それに加え先日患者さんが4冊持ってきてくれたので、現在の積読本は10冊。
そして、今読んでいるのが『自分の体で実験したい』という本。これ、すごく気持ちわかるなあ。ウエイトトレーニングは自分自身が被検者の人体実験のようなものだからね。ぼくも今までいろいろ実験してきました。
それでは、前回からの続き。
前編を読んでいない方はこちらからどうぞ。
隣で女性が泣き叫びながらご主人の名前を呼んでいる。しかし、ドアは内鍵がかかっており、中に入れない状況である。
この状況で考えられることは、二通りだ。
1.ご主人が心臓発作、または脳梗塞などで倒れたまま動けなくなっている。
2.ご主人は爆睡中。
しかし、この状況において2番の可能性は低い。なぜなら、隣で爆睡していたぼくが飛び起きるくらいの声と音だったからだ。
従って、消去法で1番と考えるのが妥当である。
とにかく、まずは救急車を呼ぶこと。そして、内鍵を開けてすぐにでもCPRを開始しなければならない。
ところで、ぼくは『内鍵の開け方』を知っていた。昔ネットでたまたま見つけて、興味本位で内鍵の開け方を読んでいたのだ。
もちろん、その時はあくまでも興味本位であり、このような状況を想定していたわけではない。
ただ、世の中はわからないものである。おそらく、殆どの人が知らないであろう『内鍵の開け方』を知っていたことで、一人の命が救えるかもしれないからだ。
奥さんに「大丈夫、今からこれ開けますからちょっと待っていてください」と力強く言い残し、自宅に戻った。
内鍵を外から開けるには長めのひもが必要なのだ。しかし、こういう時に限ってひもがなかなか見つからない。外では奥さんが泣き叫んでいる。
数分程探したのだが見つからないので、シーツをはさみで切ってひもにするしかないと考えた。
そこで、今度ははさみを探しに行ったところ、外から「ドアが開きました~」という声が聞こえてきた。
急いで外に行ってみると、先ほどまで泣き叫んでいた奥さんの横に眠そうな顔をしたご主人が立っていた。
何だよ!2番じゃん。
【おわり】
著者注;シーツを切らなくてよかった。
11月8日(水)~11月12日(日)はお休みです。
スポーツ医学&カイロプラクティック研究所
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