最近、多いのが膝関節痛のケース。そして、ここ数か月で目立って多いのが半月板障害と思われるケースである(半月板は大腿骨と脛骨の間にある軟骨様組織であり、主に衝撃吸収の役割を持つ)。
膝関節痛の原因には様々なものがあるが、半月板の断裂は最も深刻な症状である。アスリートの場合、かなりの確率で引退を余儀なくされ、ノンアスリートであっても日常生活に支障をきたすことが多い。
半月板が断裂してしまった場合、経験的にカイロプラクティックのような徒手療法での改善には限界がある。そして、たとえ手術したとしても同様である。
しかし、半月板の運動障害であれば話は別だ。この場合でも膝関節の症状の中では、難しい部類に入るが、断裂しておらず運動障害だけであれば、改善率はかなり上がる。
ちなみに、半月板に問題がある場合の症状の特徴は以下の通りである。
- 深部痛
- 引っかかり感
- 膝屈曲の可動域制限(正座が困難)
- 膝の腫れ
痛みはお皿の下側にあるくぼみや膝裏に出ることが多い(その部位を押すと痛みが増悪する)。
先月、ミャンマーに滞在中、半月板と思われる症状を訴える人に会った。かなり痛そうにされていたので、その場で治療を試みたのだが、若干痛みは和らぐものの、歩行時にはまだまだ辛そうであった。
こういう場面でこそ、「カイロプラクティックの本領が発揮だ!」と意気込んだのであるが、結果が伴わず残念であった(このケースでは半月板の断裂が疑われる)。
2016年6月26日(日)関節運動学的セミナー@大阪 (膝関節)
(セミナー会場が変更となりました。ご注意ください)