おはようございます!名古屋は初雪です。先ほどまで結構な勢いで降っていましたが、今は静かになっています。晴れ間も見えてきました。
今朝は臨床のお話。
先日、でん部に激痛を訴える方が来られました。痛みはでん部から大腿部の外側にかけて自覚され、酷くなると大腿部前面から下腿部内側にかけて広がるとのことでした。ちなみに、腰部には痛みが現れていません。
この情報だけから考えられる原因構造は以下の通りです。
1.でん部の筋群(大殿筋、中殿筋、梨状筋…)
2.仙腸関節
3.腰椎
4.股関節
5.坐骨神経
6.大腿神経
優先順位は、股関節、でん部、坐骨神経、そして大腿神経の順番かな。つまり、ぼくの見立てでは股関節が一番怪しいということになりました。
治療後は痛みほぼゼロ・・・・ここまでは良かった。
数日後、この患者さんから連絡があり、再度来られました。お聞きすると、あまり芳しくない状況です。前回、来られた時よりも痛そうな印象でした。
前回来られた時、最も強い圧痛はでん部だったのですが、今回はそれに加え股関節前面の圧痛がかなり強くなっていました(鋭い局所痛、激痛です )。腫れはありません。
しかし、若干の違和感がありました。違和感というのは、「これはカイロプラクティックの適応ではないかもしれない」という違和感です。
通常、カイロプラクティックでは関節、筋肉、神経の3つの構造に起因する症状が適応です。
つまり、このケースではそれに当てはまらないのではないかという違和感があったわけです。
股関節の圧痛(これはおそらく関節包などの深部構造の痛み)があるので、股関節の問題であることはほぼ間違いないと思いますが、先ほど書いたように何とも言えない違和感がありました。
この日は触診だけで終わり。この患者さんには整形外科で検査(MRI等)を受けることをご提案させていただきました。
患者さんにとって大切なのは、適切な処置を早い段階で受けること。ぼくの見立てが間違っている可能性も大いにありますが、とりあえず異常の有無を確認していただくことにしました。
異常なしということがわかってからでも、こちらの治療は遅くないですからね。
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