たまに矯正はしてほしくないという方がいます(ここで言う矯正とはスラストを伴うアジャスメントのこと)。
そのような方は大概、他の治療院(整体?接骨院??)で矯正を受け、酷い目に合っています。つまり、トラウマです。アジャスメントに対する恐怖や不安でいっぱいになっている状態です。
巷で「カイロプラクティックの真似事」をしている治療院の是非についてはさておき、そのような患者さんには敢えてアジャスメントは行いません(このような事例はアメリカでは皆無でしたが、日本では非常に多い)。
理由は簡単です。信頼関係がないからです。本人から「アジャスメントをしてほしい」と言うまで、ぼくからはアジャスメントをすることはありません。
もちろん、スラストを伴うアジャスメントの代替はありますので、そのようなケースにも対応は可能です。しかし、ケースによってはアジャスメントが絶大な効果を発揮するであろうという場合もあります。たとえ、そうであっても、ご本人から訴えがない限り、アジャスメントはやりません。
今来られている患者さんの中に「アジャスメントはしてほしくない」という方が一人だけいらっしゃいます。この方、半年前から毎週のように来られています。症状は一向によくなりません。
ぼくのところに来られる前に強烈なアジャスメントもどきを数か所の治療院で受け、その後症状が悪化。完全にトラウマになっています。
実はこの方、「肩から上は触らないでほしい」という強力な戒厳令まで出ています(笑)。詳しいことはお聞きしていませんが、余程ひどい目に遭ったのだと思います。
しかし、どう考えても頚椎の症状なのです。しかも上部頚椎。長年カイロプラクティックをやっていれば、触らなくても見当はついてしまいます。
と言うわけで、この半年の間、この方の首にはびた一文触れていませんでした(笑)。
しかし、先日とうとうこの日がやってきました。そう、この方自ら「首をみてほしい」と訴えたのです。ついに、戒厳令が解かれました(笑)。
結果は?
はい、お察しの通りです。
【お知らせ】
2016年4月24日(日)関節運動学的セミナー@大阪 (手関節)
2016年5月11日(水)から5月19日(木)まで休診させていただきます。