肩のインピンジメント症候群

今日来られた初診の方の主訴は肩の痛み。

腕を上にあげる動作で痛みが誘発される。

発症は1年前で、それ以来徐々に症状は増悪しているようだった。

可動域検査をしてみると、典型的なインピンジメント症候群。

ペインフルアーク陽性であった(腕の挙上の80°付近で痛みが現れ、さらに挙上すると痛みがゼロに)。

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インピンジメント症候群

肩のインピンジメント症候群にはいくつかのパターンがあるが、この方の場合、肩前部でインピンジメントが起こっているようであった。

軟部組織の触診検査では、強い圧痛は触診されなかった。

この方の場合、運動学的な問題が原因の大半を占めているようだった。

そこで肩甲骨を触診しながら、上肢を挙上してもらうと、患側の肩甲骨が後方に突出してくる。

いわゆる、翼状肩甲骨症という症状である。

肩甲骨の不安定性を示唆している。

肩甲骨は肩関節の基盤となっている骨だ。

当然ながら基盤が不安定だと、肩全体の不安定性につながる。

この患者さんの場合、それがインピンジメント症候群を引き起こしていることがわかった。

 

症状の原因とメカニズムがわかれば、あとはそれを改善させるだけである。

運動障害の治療に多くの時間を割いた。

治療後は10⇒2程度まで症状は改善したが、発症からずいぶん長い時間が経過しているため、予後は不安定となることが予想された。

自宅でやるエクササイズを2種類アドバイスして終了。

また、この方の場合、遠方から来られているので、状況次第で近くのカイロプラクターを紹介することとした。

 

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