おはようございます!今朝の名古屋は雨。少々の雨ならいつものように自転車で来るのですが、今日は久しぶりに電車でやってきました。
最近、自律神経に起因する症状がカイロプラクティックで改善するかどうかについての問い合わせが増えています。
まず、最初にお断りしておくべきことは、カイロプラクティックが自律神経系疾患の改善に効果があるというエビデンスはないということ。これは、カイロプラクティックに限らず、他の徒手療法でも同様です。
ですから、もし「自律神経系疾患も改善する」というように謳っているところがあったら、その論拠を聞いて、納得した上で施術を受けることをお勧めします。ただ、やみくもに相手の言うことを信じてはダメです。自らの判断を必ず入れるのが大切。
「自分で判断できないから聞いているのだ」という声が聞こえてきそうですが、そもそも、なぜ自律神経系のバランスが崩れてしまったのかを考えてみればわかると思います。
カイロプラクターが、自律神経系疾患の改善について語る時、「背骨のズレ」をその根拠にすることが多いです。つまり、背骨がずれることで自律神経を圧迫・刺激していることが原因だということ。ただ、それはあくまでも一つの可能性に過ぎません。
そして、経験則から言わせてもらうと、背骨がずれてしまって自律神経系がおかしくなっている人は少ない。先述したようにあったとしても原因のほんの一部に過ぎない。
だから、他にも原因がある可能性が高い。いや、むしろ背骨以外の原因が大きく影響しているように感じます。
それらはやはり生活習慣。食習慣、運動習慣、睡眠習慣の3つです。自律神経系の問題がある人は、これらの全て、もしくは一部に問題があることが多く、それが数年から数十年に及んでいます。
そうなると、どんなに施術をしたところで、本人の『悪習慣』を正さない限り元の木阿弥です。
ですから、もし自律神経系の問題をカイロプラクティックで改善させたいと思うのであれば、上記の悪習慣を絶つことも併せてやらなければ、お金と時間の無駄遣いになります。
そして、これらを並行して実践するなら、カイロプラクティックが症状改善に幾ばくか貢献することができるでしょう。
また、敢えて書くならば、上記に加え「思考習慣」の改善も併せれば完璧です。
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