おはようございます!蒸し暑いですね。朝のトレーニングも最近は汗まみれになっています。
名古屋場所が近づいてきたこともあり、ちらほらお相撲さんが来られています。昨日もお一人来られました。昨年の名古屋場所以来なので1年ぶりになります。
主訴は膝痛。聞くと昨年末以来痛みが続いているとのことでした。稽古をすると数日で水が溜まってしまい、それを整形で抜くの繰り返し。MRIでは骨、軟部組織ともに異常がないことが確認されています。
膝痛のためにこの半年はほとんど稽古ができていなく、ここまでは何とかやってこれたですが、そろそろ限界を感じているようでした。
膝関節の水腫の主要因は、関節面(関節軟骨)の損傷です。変形性膝関節症などはその典型例です。
関節面の損傷と言っても、程度があります。この方の場合、MRIで軟骨の損傷は認められていませんので、マイクロトラウマで留まっているのでしょう。
稽古などで、軟骨に傷がつくたびに水が溜まるという悪循環となっていると思われました。表面的な痛みもあるようですが、関節の奥からくる痛みの方が不快感は強いようです。
早速触診してみると、腸脛靭帯と縫工筋腱に鋭い圧痛がありました。これは膝痛ではよくある圧痛です。おそらく、この方の根本原因ではなさそう。
膝の奥からくる痛みというのは、既述したように軟骨、さらに半月板の問題の可能性があります。半月板であれば内側半月。
触診では内側ジョイントラインに圧痛は認められるものの、典型的な半月板の圧痛ではありませんでした。
最後に軟骨の触診。触診すべき部位は二か所あります。膝蓋骨側と大腿骨側です。ともに鋭い圧痛が生じましたが、大腿骨側の方が痛みは強く、また主訴に近い痛みでもあるようでした。
おそらく、彼の膝痛の最大の原因は大腿骨遠位部にある関節軟骨の微細外傷だと思われます。
治療後は10⇒3。もう少し改善するかと思われましたが、半年以上に及ぶ慢性症状なので、こんなものかな。反応は悪くないので、場所前にもう少し改善すると思われます。
来週また来られます。
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