おはようございます!
先日来られた患者さんのケースについてです。
バスケットボールをやっている中学生の女子。主訴は両膝の痛みです。痛みは膝蓋骨の周りにあり、特に内側に強く自覚されています。ジャンプやダッシュなどで鋭い痛みが現れます。
最初にスクワットを行ってもらったところ、それでも痛みが若干あるということでした。もう、この時点で痛みの出所はほぼわかります。後は触診で確認するだけとなります。
痛みの主は膝蓋骨の関節面です。まだ若いので、治療への反応も良く、1回目でジャンプ時の痛みはゼロになりました。ただ、実際のバスケットの動きではどうなるかはわかりません。大事を取って、数日間は実践練習を控えるようにアドバイス。
さて、この患者さんの膝の痛みの原因構造は明らかになりましたが、それではどうしてそのようなことが起こってしまったのでしょうか?
これを解明するためには動作解析が必要です(動作解析と言っても、視認するだけで十分なのですが)。
彼女の場合、スクワット時にきつい外反膝になってしまうことが、原因の一つです。これは女性に多い膝の使い方の特徴です。
しゃがんでいくときに極度な大腿骨の内旋が生じています。この時、膝蓋骨関節面の外側に強い圧迫負荷がかかります。逆に立ち上がる時は外旋が生じるため、膝蓋骨関節面の内側に負荷がかかります。
これが反復されることで、膝蓋骨関節面の外側と内側がともに傷んでしまうわけです。
従って、根本的には下半身の使い方を修正しなければ、この症状は再発を繰り返す可能性があります。
痛みを取るのはそれほど難しいことではありません。痛みのない状態を維持するのが難しいのです。
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