おはようございます!最近、朝の目覚めが非常に良いです。目覚ましが鳴る前にパッチリと目が覚める。その後、出かける前のルーティンをテンポよくこなしている。
先日来られた方のケースです。主訴は手の感覚まひ。特に親指と人差し指の感覚が鈍いということでした。
この場合の鑑別診断は、以下の二通りとなる。
- 頚神経
- 正中神経
- 腕神経叢
頚神経であればC6, C7神経根あたりだろうか?ちなみに、この患者さんは頚椎ヘルニアの過去歴はない。
正中神経絞扼の好発部位は円回内筋である。手根管も多いと言われているが、個人的には余り遭遇していない。また、浅指屈筋と深指屈筋の間でも絞扼されることがある。
これらの鑑別はそれほど難しくはない。
ポイントはいくつかあるが、一番手っ取り早いのが、薬指の内側と外側の感覚を確認してみることである。
もし、正中神経障害であれば、薬指の内側(小指側)の感覚は正常に感じられ、外側(中指側)は異常(感覚鋭敏や鈍麻)が感じられるはずである。
結局、この方は正中神経障害の方が強く疑われた。従って、その仮説に基づき治療を行うことにした。
まずは絞扼部位の特定である。正中神経の走行に沿って触診していく。すると明らかに円回内筋周辺で反応が見られた。
これで治療方針は固まった。円回内筋症候群に優位性を持たせ、前腕屈筋群や手根管、上腕遠位部を治療してみる。
もちろん、頸椎や腕神経叢も診るが、あくまでも円回内筋が重点を置くべき個所となる。
結果は若干改善は見られたものの、残念ながら満足の行くような状態ではなかった。
とりあえず、ベストは尽くしたので、予後経過を観察するしかない。今後の方針はこの方が次に来られた時の予後の反応を見て決めたいと思う。
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