国際大会帯同について思うこと

おはようございます!今朝は少し寝坊。目は覚めていても、なかなか布団から出られず、知らぬ間に惰眠をむさぼっている。生活習慣を見直さなければならない。

 

 

数年前、FICSというスポーツカイロプラクティックの団体が日本にて資格セミナーを開催した。

 

資格と言っても、この団体が発行する民間資格であって、公的な学位でも何でもない。例えるならば、街の書道教室でもらう1級とか初段と同じである。

 

その触れ込みは「FICSの資格があればオリンピックに帯同できる」というものだったらしい。このことは、人づてに聞いたものなので「らしい」とした。

 

その触れ込みを聞きつけ、たくさんの受講者を集めたようだが、結局最後は団体側が「資格を与えない」ということになり、それを受講者が訴えるという事態にまで発展したようだ。

 

その後、どうなったのかは知らないが、このおぞましい出来事からわかることは、受講者の目的は純粋に『スポーツ医療について学ぶ』ということではなく、『FICSの資格を得ること』だったことがわかる。

 

そして、あわよくば「オリンピックに帯同する」という妄想を抱いていたのだろう。

 

ちなみに、当時数名のカイロプラクターから、このセミナーについて受講すべきかどうか相談を受けている。

 

ぼくの答えは「スポーツ医療について学びたいのなら受講すればいい」というもの。間違っても、それで資格とかオリンピックを目的とすべきではない、であった。

 

それで受講を止めた人もいれば、敢えて受講した人もいる。受講を止めた人からは感謝されたが、受講した人からは何も音沙汰がない(笑)。

 

そもそもの話として、「そんな資格で自我を満足させてむなしくないのか?」と思う。

 

そして、その資格があればオリンピックに帯同できると妄想してしまうのは、病んでいるとしか思えない。少し瞑想でもして自分のことを見つめる訓練でもしたらどうか?

 

オリンピックのような国際大会で診る患者は、ほぼ日本人以外である。つまり、英語が理解できなければならない。しかも、日常会話レベルではない。

 

患者の症状のことを明確に把握できるレベルの英語力が必要である。場合によってはカイロプラクティックの禁忌症状のことだってあり得る。日常会話もおぼつかない人間が、外国人相手の診療が務まるとは到底思えない。

 

さらに、現場で行う治療は普段の治療院で行うものとは、似て非なるもの。ただ、痛みを取ればよいというわけではない。極端な話、パフォーマンスがアップするのなら、痛みなどどうてもよいのである。

 

だから国際大会レベルの帯同経験がないカイロプラクターが、いきなりオリンピックレベルの選手を診るなどもってのほか。その治療を受ける選手が、逆に気の毒である。

 

よって、今後国際レベルの大会帯同を目指すなら、少なくとも患者の症状を英語で説明して理解してもらえるレベルの英語力、さらに現場でのアスリート治療の経験を積み上げていく必要がある。

 

ここが最低ラインだ。

 

何より、日本国内で口を開けて誰かがチャンスをくれるのを待っているようでは、いつまで経っても埒が明かないだろう。

 

 

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