おはようございます!昨晩の名古屋は涼しかったので、エアコンなしでも十分寝られました。今朝も涼しいのでトレーニング中の発汗量も昨日とはだいぶ少なかった。
当院はウエイトトレーニングで傷めてくる患者さんが多いですが、先日来られた方もその内の一人でした。
主訴は首痛と左肘痛。また左上肢には力が入らないとも。これは特にベンチプレスにおいて顕著で、上腕三頭筋のトレーニングには全く影響がないということでした。
ベンチで使う筋肉は大胸筋、三角筋、上腕三頭筋です。上腕三頭筋はOKということになると、力の入りにくさの原因は大胸筋または三角筋(または両者ともに)になります。
またショルダープレスについて聞いてみると、ベンチほどでもないがやや力が入りにくいということでした。そうなると三角筋か・・・
首痛(同側)もあり、頚神経根の問題として考えると、C5辺りが怪しいということになります。しかし、肘痛もあるということで、C6も鑑別診断の一つ。
とりあえず、主訴の部位を触診してみると、確かに下部頚椎の左側椎間関節に鋭い圧痛があり、さらに可動域制限もある。
また、左肘は尺側手根屈筋と短橈側手根伸筋、円回内筋、回外筋に強い圧痛。また橈骨のサブラクセーションも触診されました(肘の主訴は内側の痛み)。
ここまで調べた感じで「これは頚神経根が原因ではない」と判断(あくまでも直観的に)。ぼくの仮説は「肘関節障害によって、ベンチプレスで力が入らないだけ」という極めて単純なもの。
特に橈骨頭のサブラクセーションが非常に怪しい。
治療後、ダンベルプレスをしてもらったところ、痛みもなく押す力も左右差なく戻っていました。
難しく考える必要はない。淡々と目の前の現象に対応するだけです。
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