先ほど帰宅です。
今夜の名古屋はとても冷え込んでいます。朝から一度も外に出ないので、こんなに冷え込んでいるとは知りませんでした。
夕方以降に来られた患者さんの体が冷え切っていたのはそのためだったんですね。
最近はビルダーの患者さんが増えていますが、今日の新患の方もビルダーでした。
主訴は腕の筋力低下と肘の痛み。
痛みは肘の外側、内側ともにあり、特に内側から前腕前側にかけて強く表れています。
肘の外側だと外側上顆炎(テニス肘)、内側だと内側上顆炎(ゴルフ肘)となります。
テニス肘では肘の外側に鋭い痛みが現れます。悪化するとカバンを持つ時やぞうきんを絞る時にも痛みが生じます。テニス肘という名…
症状の特徴 肘の内側に痛みが現れます。痛みは鋭く局所的であり、ボールを打つインパクトの瞬間に生じます。ゴルフ肘はゴルファー特有の症状ではなく、手首や肘の運動を反復する人によく見られるものです。最近ではコンピュータを使う人が増えていますので[…]
前腕前側は全体的に違和感があるとのこと。
問診の時点でおよそ原因の検討がつきました。
おそらく、円回内筋の拘縮に伴う正中神経の絞扼障害です。
つまり、肘内側の痛みは円回内筋腱に起因するもの。
これを回内筋症候群と呼びます。
詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
回内筋症候群では、円回内筋において正中神経が圧迫を受けています。それに伴い、前腕(前側)から手のひらにかけてしびれや痛みが現れます。 円回内筋が過緊張することで、その下側を走行している正中神経を刺激している場合、また円回内筋と[…]
触診してみると、もっとも強い圧痛は円回内筋腱(起始部)ではなく、筋腹にありました。
これで、正中神経の絞扼とつながりました。
やることは単純です。
円回内筋を診て、そのあと正中神経のモビリゼーションをするだけです。
もちろん、頸椎も診ましたが、プライオリティはあくまでも肘。
治療後の痛みはゼロになったので、あとは予後経過観察になります。
トレーニングにおける注意事項をアドバイスして終了しました。