ぎっくり首!?

昨晩、全ての診療が終り帰り支度をしていると電話が鳴った。

出てみると、かなり久しぶりの患者さんだった。

最後に診たのはおそらく4,5年前になるだろうか。

聞くと首の痛みでかなり辛いとのことであった。

首を少しでも動かすと電撃痛が後頚部から肩甲骨の内側に走り、体勢を変えるのも一苦労。

この症状は3日前から始まり、一向に痛みが引いていかない。

この時点で既に午後7時を回っていたこと。

また、この日はとても忙しく既に集中力の燃料切れとなっており、ここからさらに重症患者を診る自信がなかったので、明日(本日)に来ていただくことにした(心苦しかったが)。

電話で聴く限り、かなりのタフケースのように思えた。

また、後頚部から肩甲骨内側にかけての電撃痛は、頚椎ヘルニアによくみられる症状なので注意が必要だと思った。

このようなタフケースを診るのはワクワクする。

だから、今日はこの方の治療をするのが、楽しみだった。

 

来院された時点で「昨晩よりは痛みは軽減している」とのことだった。

それはこちらとしても好都合だった。痛みが少しでも軽い状態からの方が治療はやりやすいからである。

とは言うものの、状態はかなり悪かった。

敢えて表現するならば、「ぎっくり首」のような感じである。

首の全可動域で動作痛があり、可動域はほぼ無きに等しかった。

まずはうつ伏せになってもらい、脊椎全体をチェック、そしてアジャスメント。

自覚症状がある側の上部肋骨(第1~第4)の内旋をアジャスメント。特に第1肋骨の内旋は念入りに治療した。

さらに、第6,7頸椎の前方変位も確認し治療。これは頭部前突位の典型的なサブラクセーションである。

次に側臥位になってもらい、再び第1肋骨のアジャスメント、さらに肩甲上神経、横隔神経、前頸部浅層+深層筋膜などの治療を施す。これらは両側だが主訴である右側を特に念入りに診た。

これが終わったら仰向けで、頸椎のサブラクセーションを触診し治療。右側上部頚椎(第1,2頸椎)の前方変位を発見。

最後に座位になってもらい、動作痛のチェックをしたところ。まだペインスケールは5/10(来院時を10とする)であった。

そこで座位でさらに治療を継続。AKTを使い頸椎の運動障害を改善させていく。

もちろん、目標は「痛みゼロ」だが、最終的には2/10で終了となった。

今回のケースでもっとも症状に影響していたと思われるのが、以下の二点である。

  1. 右側上部頚椎の前方変位
  2. 右側下部頚椎の前方変位

特に上部頚椎の前方変位に起因する動作痛はなかなか除去できずに、最後まで手こずった。

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