インピンジメント症候群 (Impingement syndrome)

インピンジメント(Impingement)というのは、日本語で”衝突”を意味します。肩関節は上腕骨と肩甲骨によって構成されています。上肢(腕)を頭上に挙げていく際、上腕骨と肩甲骨の一部の間隔が狭くなります。インピンジメント症候群では、この間隔が通常よりも狭くなっています。

 

つまり腕の挙上に伴い間接的に骨と骨が衝突します。なぜ間接的かと言うと、衝突する骨と骨の間に腱などの軟部組織が挟まるからです。このようなコンディションで腕の挙上運動を繰り返すと、軟部組織の炎症が発生します。これがインピンジメント症候群の発生メカニズムとなります。

 

棘上筋腱、上腕二頭筋長頭腱、肩甲下包などに炎症が生じます。特に棘上筋腱にあるクリティカルゾーンが炎症の好発部位です。痛みは肩に局所的に表れ、腕の挙上に伴い鋭さが増すのが特徴です。

 

インピンジメント症候群

 

水泳、野球、バレーボールなどの選手に多く見られる疾患です。治療では、関節で発生している運動障害と軟部組織の状態の改善が主要なものとなります。