肩の痛み

肩の痛みには様々な原因があります。当院に来られる方の中で、特に多いのが五十肩とインピンジメント症候群です。

1.五十肩
2.インピンジメント症候群
3.肩鎖関節骨溶解
4.上腕二頭筋長頭腱炎
5.ローテーターカフ損傷
6.関節唇損傷

 

五十肩は肩関節の周囲を包んでいる膜(関節包)に拘縮(縮んで硬くなっている状態)が起こっています。拘縮部位が引き伸ばされるような動作をすると痛みが現れます(特に腕を上にあげる動作)。

 

五十肩

 

インピンジメント症候群では、肩関節の運動の異常が起こっています。肩の運動に伴い腕の骨(上腕骨)がずれてしまうのが原因です。それによって、周辺にある筋肉(腱 )を骨と骨の間に挟み込み痛みとなって現れます。

 

アスリートに多くみられるのが、肩鎖関節の痛みです。肩口から転倒することで、肩鎖関節に大きな負荷(剪断力)が加わり、ずれることがあります。また、高重量のウエイトトレーニング(特にベンチプレスやディップス)でも肩鎖関節に問題が引き起こされることがあります。

 

肩鎖関節骨溶解という症状があります、これは、高負荷の反復動作が原因になることが多いです。この症状では、肩鎖関節周辺の靭帯と関節包(肩鎖関節を包んでいる膜)が痛みの原因となっています。また、肩鎖関節の運動障害も併発しています。徒手的に十分改善が可能な症状です。

 

上腕二頭筋長頭腱炎も非常に多くみられます。肩の前側にピンポイントの鋭い痛みが現れます。腕を頭上にあげた時に痛みは強くなります。インピンジメント症候群が原因となっていることが多いです。肩の腱鞘炎と言えば、この疾患のことを指しています。

 

上腕二頭筋長頭腱炎

 

ローテーターカフは肩関節を覆っている4つの筋肉の総称です(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)。ローテーターカフの中で特に問題となりやすいのは、棘上筋(腱)です。痛みは肩の上側(前より)に現れます。

 

肩の関節唇損傷は非常に厄介な症状です。徒手的に改善が非常に難しいからです。関節唇は血液供給が乏しい構造のため、そのようなことが起こります。アスリートの場合、致命傷になることもしばしばあります。しかし、痛みのコントロールは十分徒手的に可能です。