半月板損傷(障害)

半月板は膝関節の間にある軟骨状の組織のことです。膝関節にかかる衝撃を吸収する役割を担っています。主に縦方向の衝撃吸収作用を持ちますが、ひねり動作に対しても抵抗します。

 

半月板の損傷はなかなか厄介な症状です。一度、損傷してしまうと改善が難しいのです。アスリートの場合、これが致命傷となり運動を継続できなくなることも多いです。

 

検査はMRIで行います。内視鏡検査もありますが、侵襲性が強いためあまり好まれません。しかし、半月板の自覚症状には特徴があるため、MRI検査を受けなくてもある程度は推察できてしまいます。

 

特徴的な症状として「膝の引っかかり感」があります。膝を曲げ伸ばしした時、途中で何かに引っかかる感触のことです。同時に痛みが自覚されることもあります。痛みは鋭く深いところから来る感じがします。

 

治療法は保存療法もしくは手術になりますが、よほど重症でない限り手術はオプションとして取っておくことをお勧めします。目安としては3か月程度は保存療法を試されると良いでしょう。3か月で症状改善が感じられない場合、手術ということになります。

 

半月板損傷の程度はその受傷部位で判断することができまう。半月板の外側1/3には血管がよく発達しているため回復のための栄養供給が比較的スムーズに行われます。従って、この部位を損傷している場合、自己治癒能力が働きやすく予後経過も良好であることが多いです。

 

先ほどご説明した「膝の引っかかり感」ですが、この症状は半月板に損傷がなくても現れることがあります。そのようなケースの中んは、「半月板のフィクセーション」が起こっているものもあります。フィクセーションとは関節の可動域制限のことです。半月板も膝の運動に伴い前後に変位が生じます。半月板の運動が制限されることにより、膝に引っかかり感が生じることもあるのです。半月板のフィクセーションは徒手的に十分改善が可能です。

 

一方、半月板の内側2/3は血液供給がほとんどないため、治癒が難しくなります。この場合、手術が治療の選択肢となってきます。以上をまとめてみます。

1. 半月板損傷(またはフィクセーション)の特徴的症状は膝の引っかかり感である
2. 痛みは鋭く深部痛である
3. 半月板の外側1/3を損傷している場合、予後経過は良好である
4. 内側2/3を損傷している場合、手術となる可能性が高い