頭痛

頭痛は腰痛と同様、非常に多くの方が悩まされています。頭痛の原因には様々なものがあります。一つ一つの原因に対してアプローチ法が異なりますので、問診・検査においてしっかりと状態を把握しておく必要があります。以下は頭痛の種類になります。

1.片頭痛
2.緊張型頭痛
3.群発頭痛
4.頚性頭痛
5.三叉神経痛
6.その他

1.片頭痛


片頭痛の症状の特徴は、ズキズキした脈を打つような(拍動性)痛みです。症状は数時間から、場合によっては数日間続きます。発生頻度は週に1~2回から月に1~2回と幅があります(定期的に発症するケースが多いです)。また、ひどい場合は吐き気や嘔吐が伴うこともあります。また、光や音、匂いなどに敏感になる人もいます。

片頭痛の原因には諸説ありますが、その中で血管が拡張し血流量が増えることを原因とする説があります。血管の収縮/拡張は自律神経による作用(収縮=交感神経、拡張=副交感神経)です。この説だと、片頭痛は交感神経から副交感神経に切り替わるタイミングに起こることになります。

週末になると片頭痛になるという方の場合、この可能性があります。なぜなら、平日は仕事で緊張状態にあることが多いですが、この時、自律神経は交感神経優位の状態です。そして、休日が近づくと副交感神経優位に切り替わるため血管が拡張しはじめ、片頭痛が発症することになります。

2.緊張型頭痛


緊張型頭痛は鈍い痛み(鈍痛)であることが多いです。首の付け根から首全体、さらに後頭部にかけて全体的に硬く、重い感覚が特徴です。片頭痛のように吐き気や嘔吐が伴うことはあまりありません。

肩こりがひどくなると頭痛がしてくるという人の場合、緊張型頭痛の可能性があります。つまり、長時間の座位(コンピューター作業、車の運転など)などで肩こりが悪化し、その後、頭痛が現れてくるというパターンです。

また、精神的なストレスも緊張型頭痛の原因になります。精神的ストレスにより 首のこわばり/緊張を悪化させ頭痛を引き起こします(精神的ストレスは首周辺の緊張感を引き起こしやすいです)。

従って、緊張型頭痛の場合、心身のストレスを解消させることが症状改善につながります。長時間、同じ姿勢を取らずに数時間(できれば1時間毎)に1回は胸や首のストレッチを行うようにします。

3.群発頭痛


群発頭痛は30代の男性に多い頭痛です。数年に1回(多いと年に数回)の頻度で起こる比較的珍しい頭痛です。一度発症すると1,2か月にわたりほぼ毎日頭痛が続きます。群発頭痛の痛みは非常に強く、鎮痛剤によっても痛みは軽減しないことが多いです。

片側の目の奥(眼底痛)や眼球に強烈な痛みを訴えるケースが多いのも特徴です。また、涙や鼻づまりなどの症状が伴うこともあります。アルコール摂取により症状は悪化します。

4.頚性頭痛


頚性頭痛とは、頚椎がずれること(サブラクセーション)に起因する頭痛のことです。頚椎のサブラクセーションによって生じる異常には以下のようなものがあります。

(1)関節面(関節軟骨)への負荷の増加
(2)関節周辺組織(関節包靭帯)の緊張
(3)頚神経への機械的(物理的)刺激

上記で影響を受ける構造(関節軟骨、関節包、神経)が刺激されることで、頭部に関連痛を引き起こします。頚性頭痛では、この関連痛が頭痛として感じられます。

痛みは鈍痛から鋭い痛みまで幅があります(影響を受けている構造によって変わります)。また、頚神経が影響を受けている場合(特に上部頚神経)、三叉神経痛に似たような症状(鋭い眼底痛や顔面痛)が現れることもあります。

頚性頭痛はカイロプラクティック療法(アジャスメント)によって、非常に効果的に改善が可能です。お悩みの方はぜひご相談ください。

5.三叉神経痛


三叉神経は脳神経の一つです(第五脳神経)。三叉神経は名前の通り三つの枝に分かれており、それぞれ眼神経、上顎神経、下顎神経と呼ばれています(下図)。下図を見てもわかる通り、三叉神経痛では顔面の各領域に痛みが現れます。

三叉神経痛は頭痛だけでなく、頭部から顔面全体に及びます。病理的な要因(腫瘍など)によって三叉神経痛になっている場合もありますが、これ以外にも原因があります。

比較的多いと思われるのが、頚椎のずれ(サブラクセーション)です。特に上部頚椎(環椎(C1)、軸椎(C2) 、第3頚椎(C3))にサブラクセーションがある場合、三叉神経痛を引き起こすことがあります。

これは、上部頚神経(第一~第三頚神経)と三叉神経の間に解剖学的な連携があるために起こります。サブラクセーションによって上部頚神経に物理的な負荷が加わると、その電気的刺激が(誤って)三叉神経に伝達されてしまうことがあります。そのため、三叉神経痛が引き起こされます。

また、三叉神経痛の特徴的な症状には、眼底痛があります。

6.その他


頭痛の中には命にかかわる症状の場合もあります(いわゆるレッドフラッグ)脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などがこれにあたります。このような頭痛の場合、事前にその危険性を察知することが大切です。以下に危険サインをまとめます。

(1)今までに経験したことがないような強烈な頭痛
(2)手足のしびれ、脱力感(力が入りにくい)などの症状が伴う場合
(3)視界がぼやける、一部視覚が欠損しているなど目の症状が併発している場合
(4)頭痛が時間と共に悪化している場合
(5)ろれつが回らない、言語障害、健忘などの症状が伴う場合

以上のような症状がある場合、要検査です。

また、副鼻腔炎やアレルギー反応(花粉症、食物アレルギーなど )、薬の副作用なども頭痛の原因になります。