治療(法)に関するよくある質問
- 何回くらい通えば良くなりますか?
- 治療費はいくらですか?
- 一回の治療時間はどのくらいかかりますか?
- 治療の頻度はどのくらい必要ですか?
- 背骨がずれないようにするにはどうしたら良いですか?
- どのような治療法ですか?
- 治療はいたくないですか?
- 診療日と診療時間はいつですか?
カイロプラクティックに関するよくある質問
- カイロプラクティックの適応症状は何ですか?
- カイロプラクティックとはどのような療法ですか?
- サブラクセーションとは何のことですか?
- アジャスメントとはどのような治療法のことですか?
- ドクターオブカイロプラクティック (DC; Doctor of Chiropractic)とは何ですか?
- DCの教育水準はどのくらいですか?
- CCSP (Certified Chiropractic Sports Practitioner)とは何ですか?
- CSCS (Certified Strength & Conditioning Specialist) とは何ですか?
- DACBSP (Diplomate American Chiropractic Board of Sports Physician) とは何ですか?
何回くらい通えば良くなりますか?
症状の程度や各個人の回復能力(自己治癒能力)によっても変わってくるので、一概に明言することは難しいです。
当院では、まず初診時における治療前後の状態を見てから、その後の治療プランについてご提案をさせていただいております。
基本的には予後経過を見て判断することになります。つまり、治療後の良好な状態が維持できていれば、治療は必要ないというスタンスです。
その後、症状が安定してきたら治療間隔を徐々に開けていきます。
治療費はいくらですか?
日本では基本的に、カイロプラクティック治療に対して保険は適用されませんので、全て患者の皆様の実費になります。
1回の治療費は平均4000円から5000円とっているところが多いようですが、当院では6000円(+消費税)をいただいております(初診時には初診料が別途2000円 (+消費税))がかかります。
米国のカイロプラクティック大学にて3年間勉強し、国家試験に全て合格後、カイロプラクティック免許取得、医学博士号取得、日米に渡り20年の臨床経験を持っているカイロプラクティック・ドクターは、ほぼ日本におりません。
この値段が妥当かどうかは、治療を受けられた患者の皆様が判断することだと思いますが、当院では他のカイロプラクティックと名乗っている治療院と比べ“治療の質”が格段に異なります。
ご自身の体の不調にお困りの方、是非一度ご相談ください。
1回の治療時間はどのくらいですか?
初診時はおよそ1時間程度かかります。その後の治療は30分から40分程度です。
治療の頻度はどのくらい必要ですか?
治療頻度は各々の症状によって変わってきます。
基本的には治療後に良好な状態が維持できている限り、再度の治療は必要ありません。つまり、予後経過を見て適宜判断していただくことになります。
最終的には1,2ヶ月の間、治療を受けなくても痛みなどの症状が全く現れないコンディションを目指します。
背骨がずれないようにするにはどうしたら良いですか?
背骨がずれないようにするためには、まず日常生活における姿勢に注意を払う必要があります。背骨のずれは日々の姿勢(座位、立位)や動作に影響を受けるからです。
しかし、実際は24時間姿勢を監視することは難しいです。現実的には気づいた時にその都度姿勢を正すようにすると良いでしょう。
気づきの頻度を増やすことで、良い状態をより長く維持することができるようになってきます。
どのような治療法ですか?
基本的には全て手技による治療法です。機械やその他の道具を使って行うような治療法は、一切行っておりません。
カイロプラクティック的なアプローチ法だけではなく、運動療法、栄養療法も取り入れた統合的なアプローチ法を実践しております。
また、当院で行う手技は、全て科学的に実証済みのものばかりであり、何の根拠もない仮定や仮説に基づいた治療ではありませんので、どうぞご安心ください。
治療は痛くないですか?
人間が強い痛みを感じているときというのは、体中の軟部組織(筋肉など)が硬く緊張した状態です。
このようなコンディションでの治療は効果が期待できないばかりでなく、症状を悪化させてしまう可能性さえあります。
“心地よい痛み”はあるかもしれませんが、強い“不快な痛み”は治療中ありません。
診療日と診療時間はいつですか?
基本的に第1日曜日と第4日曜日以外は診療しております(突発的にお休みすることがありますが、その際は「お知らせ」において告知します)。
診療時間は朝8時から夜の8時までになります。お昼休みはありませんので、この間でしたらご予約をお取りすることができます。最終の予約は午後7時30分です(初診の方は午後7時)。
カイロプラクティックの適応症状は何ですか?
カイロプラクティック療法が効果的な適応症は、筋骨格神経系に起因する疾患です。
筋骨格神経系に起因するというのは、『痛み』や『しびれ』、『感覚麻痺』などの症状が筋肉、骨格(関節)、神経(末梢神経)に原因があることを言います。
スポーツ障害や労働災害などのように『傷害』が伴う場合は、カイロプラクティック療法が適応であることがほとんどです。
またカイロプラクティックでは、腰痛や頭痛など脊柱周辺の疾患だけでなく、肩関節や膝関節、股関節、足関節(足首)など体中のあらゆる“関節”の問題を治療します。
以下は当院において多くみられる症状です。
- 片頭痛
- 肩こり
- 首の痛み
- 頚椎ヘルニア
- 手のしびれ
- 五十肩
- インピンジメント症候群
- 肩鎖関節の捻挫
- ローテーターカフ傷害
- 手根管症候群
- 肘部管症候群
- テニス肘
- ゴルフ肘
- 腰痛
- 椎間板ヘルニア
- 坐骨神経痛
- 膝の痛み
- 変形性股関節症
- シンスプリント
- 足首の捻挫
カイロプラクティックとはどのような療法ですか?
カイロプラクティックのカイロ(=Chiro)はギリシャ語で“手”を意味しています。一方プラクティック(=Practic)はプラクティス(=Practice)のことで、“生業とする”ということで、これらの言葉を合わせると「手技による治療を行う」ことという意味になります。
つまりカイロプラクティックは、薬や手術にも頼らずに“手技”によってのみ症状を改善させていきます。
背骨と背骨の間からは神経が伸びていきます。この神経は体の全ての筋肉、関節、骨、臓器、皮膚・・・へと繋がっています。神経は水をまく時に使うホースのようなものです。水が中枢から送られてくる電気信号だと思ってください。もしホースのどこかを足で踏んで水の流れを止めたらどうなるでしょうか?今までホースの先から流れ出ていた水がなくなります。
背骨がずれ、この神経を圧迫(刺激)していたらどうなるでしょうか?圧迫箇所の末梢には必要な電気信号が伝わりません。その神経の先に筋肉があったとしたら、その筋肉に麻痺が発生することになります。
カイロプラクティックでは、主に背骨で発生したズレ (サブラクゼーション)をアジャストすることによって、電気信号の流れを正常に戻し、体のあらゆる部分で起こっている不調(痛み、しびれ、麻痺など)を改善させていきます。
サブラクセーションとは何のことですか?
サブラクゼーションは医学的には“亜脱臼”のことを指します。
カイロプラクティック的には、いろいろな定義がありますが、ここでは一般的でわかりやすいものをご紹介します。
サブラクゼーションは関節で発生しますが、そのときに2つの要素があります。それらは、
1.関節のズレ
2.関節可動域の制限
上記の2つとなります。これらの要素が共存して初めて、その関節がサブラクゼーションという状態にあるということが明言できるわけです。
関節可動域の制限というのは、、関節で本来発生すべき運動に制限がある状態です。例えば、寝違えなどで顔を左右に向けなくなった経験をされた方は多いと思いますが、これなどは頚椎の回旋という運動が制限されていることになります。
これら2つの要素は、ともに触診検査によって鑑別していきます。関節のズレはスタティック・パルペーション(静的触診)、可動域制限はモーション・パルペーション(動的触診)で検査を行います(しかし脊椎のモーション・パルペーションは、全く科学的根拠がありません)。
カイロプラクティック・ドクターは、触診検査によってサブラクゼーションを発見し、その分析結果に基づいてアジャスメントを行います。
アジャスメントとはどのような治療法のことですか?
サブラクゼーションを触診検査により見つけ、それを正しい状態(コンディション)に戻すことをアジャスメントと言います。日本語で一番近いニュアンスの言葉は『矯正』ということになるのでしょうか。
アジャスメントによってサブラクゼーションが改善され、関節の機能改善が期待できます。またサブラクゼーションによって代償的に生じていた、周辺軟部組織の異常(緊張やそれに伴う痛みなど)の改善も期待できます。
正確なアジャスメントは、正確な触診検査なしには成立しません。触診をせずに、いきなりアジャスメントのようなことをする自称カイロプラクターや整体師がいるようですが、このような矯正(?)がいかにいい加減なもので、また危険なものであるかが理解できると思います。
ドクターオブカイロプラクティック(DC)とは何ですか?
DCいうのはカイロプラクティックの大学において所定の単位を収め、ナショナルボード(国家試験)と言われる試験に全て合格したものに与えられる学位です。
ですから学校を卒業しただけでは、DCと名乗ることはできませんし、また名刺などに表記することも違法行為となります。
ナショナルボードは第1次試験から第4次試験まであります。
第1次試験から第3次試験までは筆記試験、そして第4次試験が最難関のプラクティカルテスト(実技試験)となっています。
全ての試験に合格した後には、州の医療法律試験、レントゲン撮影技術者試験があります。
全ての試験に合格して晴れてDC(Doctor of Chiropractic)となります。
DCの教育水準はどれくらいですか?
以下にDC(Doctor of Chiropractic/カイロプラクティック・ドクター)とMD(Medical Doctor/メディカルドクター)が修める単位数(時間数)を比較した表をご紹介します。
科目 | DC | MD |
解剖学 | 570 | 368 |
生物科学 | 150 | 120 |
微生物学 | 120 | 120 |
公衆衛生学 | 70 | 289 |
生理学 | 305 | 142 |
病理学 | 205 | 162 |
合計時間 | 1420 | 1200 |
科目 | DC | MD |
基礎医学 | 1420 | 1200 |
臨床医学 | 3406 | 3467 |
カイロプラクティック科学 | 1975 | 0 |
インターン | 1405 | 3467 |
合計時間 | 4822 | 4667 |
上の表を見てもわかるとおり、多くの分野(科目)でDCはより多くの時間をかけています。
単純な比較はできませんが、カイロプラクティックの大学ではメディカルスクールと同等、またはそれ以上の時間をかけて教育が行われています。これはDCのレベル維持のためには必要不可欠なことです。
またこの表からもわかるとおり、我々カイロプラクティック・ドクターはより広範な医学領域の知識を必要とされます。
これは患者の皆様の症状を検査する際に必ず必要な知識となります。患者の方々は、自分の症状の原因を知りません。場合によっては、その症状の原因が内因性(病理的)なものである可能性もあるわけです。
そのようなケースにおいて、我々カイロプラクティック・ドクターは迅速に的確な対応をしなければなりません。
CCSP (Certified Chiropractic Sports Practitioner)とは何ですか?
米国のカイロプラクティック・ドクターは、より専門的な疾患に対応するために、各々が興味を持つ分野の勉強を進めていきます(卒後教育の一環として)。
カイロプラクティック大学では、スポーツ障害についての授業は特にありません。当然のことながら、スポーツ障害を治療するためには、スポーツ障害に詳しくならなければならないわけです。
そのための第一歩がこのCCSPという認定証(学位ではありません)です。CCSP取得後、さらにスポーツ障害について勉強・研究を進めたいドクターはDACBSPというスポーツカイロプラクティック医の学位取得を目指します。
CSCS (Certified Strength & Conditioning Specialist) とは何ですか?
CSCSはトレーニングの専門家のことです。筋力強化のためのトレーニング(ウエイトトレーニング)、バランス系トレーニング、瞬発系トレーニング(プライオメトリクス)などの専門家です。
DACBSP (Diplomate of American Chiropractic Board of Sports Physician)とは何ですか?
CCSP取得後、スポーツカイロプラクティックの領域について、より専門性の高い、高度な知識、治療技術を身につけるためにこの学位はあります。
DACBSP学位の取得のためには、いくつかの難関があります。
1. 最低300時間のスポーツ障害、スポーツカイロプラクティック関連の単位
2. 筆記試験(2部に構成されており約300問出題)の合格
3. 実技試験(6つのセクションに分かれている)の合格
4. ナショナルレベルの競技会(国体やオリンピックなど)にドクターとして最低100時間従事、その後のレポート提出
5. スポーツ医学関連の論文提出
6. 上記の全てを5年以内に完了
300時間以上の単位がそろった時点で筆記試験の受験資格が得られます。
最初の難関は筆記試験で、ここでほとんどのドクターが明らめてしまいます。筆記試験は2回までの受験しか許されていません。
筆記試験に合格した人のみ、次の実技試験に進むことができます。ここでは6つのセクションに分かれており、それぞれに異なる試験問題が用意されています。
1. X線画像の解読とそれに基づくメディカルレポートの作成
2. ケーススタディ1(上肢):模擬患者に対する的確な検査とその後の試験官からの口頭質問
3. ケーススタディ2(下肢):模擬患者に対する的確な検査とその後の試験官からの口頭質問
4. アスレティックテーピングの実演:2つのケースについて、適切なテーピング処置を施す
5. ケーススタディ3(急性症状):脳震盪のケースについて、模擬患者に対する的確な検査とその後の試験官からの口頭質問
6. ケーススタディ4(急性症状):脊椎損傷のケースについて、模擬患者に対する的確な検査とその後の試験官からの口頭質問
1つのセクションに対し約15分程度の時間が割り当てられています。上記の6つのセクション全てに合格しなければ、再受験ということになります。