坐骨神経痛

「結果が出ない場合、何か見当違いをしている」~ 坐骨神経痛 のケース

最近、難易度の高いケースが増えている。

 

初診時には10あった症状が2~3、つまり70%から80%の症状改善を目標にしているのだが、難しいケースだと治療前後で症状の変化がほとんどないということもある。

 

 

今まで5回診ているケースがある。

 

主訴は坐骨神経痛だ。

 

カイロプラクティックでは頻繁に診るケースであり、得意とするケースである。

 

しかし、思うように症状が改善していかないこともある。特に最近は難易度の高い坐骨神経痛症状が増えているような気がする。

 

このケースも非常に難しいケースだった。そう、3回目までは・・・。

 

 

この患者さんが来られた時、すでに坐骨神経痛症状は3か月が経過していた。どこへ行っても、何をやっても良くならないのだと言う。

 

腰が極度に曲がっており、まっすぐにできないようだった(痛みで)。杖をついてそろりそろりと歩く様子から、相当症状がひどいことが容易に想像できた(ちなみに、この方、まだ30代である)。

 

MRIで腰部を検査したが、見つかったのは若干の椎間板の膨隆のみ。ぼくは画像を見ていないのでわからないが、担当医師曰く「軽微な椎間板の膨隆」との診断だったそうだ。

 

坐骨神経痛症状の原因は腰部とは限らない。腰から足先までどんなところでも坐骨神経は刺激され得るのだ。

 

とりあえず、問診と簡単な検査の後、患側下肢の坐骨神経が走行するルートをくまなく触診。所々、硬さはあるものの、明らかな原因個所は特定できなかった。

 

初診の治療後、症状は全く変化なし。これには参った。

 

初診時に症状改善が思わしくない場合、難しくなる場合が多いからだ。そして、少なくとも数回内に結果を出さない限り、患者さんは根負けしてフェードアウトしてしまう。

 

当たり前である。結果が出ないものに対して、お金を払うという人などいない。

 

この後、3回治療をするも、全く変化がなかった。この患者さんは、腰が曲がった状態で痛そうにしてオフィスに来られ、そして同じ状態で痛そうにして帰られていく。

 

この光景を眺める度に、自分のカイロプラクターとしての実力不足を痛感した。

 

そして、常々、ぼくがセミナーで受講者の方々に対して、実に偉そうに(!)言っている「結果が出ない場合、何か見当違いのことをしている」という言葉を自分に言い聞かせた。

 

そして、4回目のアポイントメント。いつもと同じように、この患者さんは杖を突きながら、苦しそうな表情でオフィスに入って来られた。

 

同じアングルで症状を捉えている限り症状は改善しないのは、ここまでの経過を見ても明らかである。

 

そこで、今まではどちらかと言うと大局的に症状を捉えていたのだが、今回は一転集中でやってみることにした。

 

さらに、発想の転換も行った。今までの真逆の見方をしてみたのだ。詳細は今週末のセミナー@大阪でお話するが、動作痛に対して真逆のアプローチをしてみたのだ。

 

すると、何ということだろう!

 

治療後、あれほど酷かった坐骨神経痛が完全にゼロになったのだ。

 

この日の帰り、杖なしで名古屋駅まで歩くことができたそうだ(オフィスまでは名駅から徒歩5分ほどであるが、今まではこの距離でさえ歩くことができなかったので、タクシーで来られていた)。

 

そして、数日前に通算5回目の治療だったのだが、この日は初めて杖なしで来られた。この様子から、予後経過は今までで最も良いことがわかる。

 

症状の完全寛解までは、もう数回の治療が必要となりそうだが、このケースの道筋は出来上がった。

 

やはり、「結果が出ない場合、何か見当違いをしている」というのは、常に肝に銘じておかなければならない。

 

このような難しいケースのお陰で、カイロプラクターとしてのレベルアップは着実に進んでいる(笑)。感謝!

 

 

 

2016年6月26日(日)関節運動学的セミナー@大阪 (膝関節)(セミナー会場が変更となりました。ご注意ください)

2016年9月1日(木)関節運動学的セミナー@札幌(肘関節)

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