禁忌症

考えただけでも恐ろしい

おはようございます!

当院に来られる方の中に歌手の方がいらっしゃるのですが、その方が「最近、芸能人で亡くなる方が多い」とおっしゃっていました。特に50代から60代が多いとも。

先日、亡くなられた阿藤快さんは大動脈瘤破裂が死因だったそうです。大動脈の一部が風船のように膨れ上がり、それが破裂する疾患です。大動脈は非常に太い動脈なので、この動脈が破裂した場合、ほぼ即死です。

カイロプラクティック療法の禁忌症の一つですが、この疾患の厄介なところは、腰痛や背部痛を引き起こす点です。つまり、患者さんは大動脈瘤と知らずにカイロプラクティックの治療を受けに来られる場合があります。阿藤快さんもなくなる数か月前から背部痛を訴えていたそうです。

大動脈瘤が引き起こす腰痛・背部痛を関連痛と言います。関連痛というのは、痛みの原因構造と離れた部位に現れる痛みのことです。

カイロプラクティックの適応症状は筋骨格神経系に起因する疾患ですが、大動脈瘤のような疾患に対してもしっかり検査・診断できることが大切です。いや、むしろ、このような命に関わる疾患を鑑別できることの方が重要です。

アメリカのカイロプラクティック学校では、このような点にも十分配慮された教育システムになっています。つまり、内科学、外科学、皮膚科学、病理学、産婦人科学、老人学、整形外科学、小児科学などなどの専門教育もしっかり行われています。

日本のカイロプラクティック学校では、この部分がごっそり抜け落ちています。従って、禁忌症に対する認識もほぼないが故、非常に危険なケースも現れてきます。

例えば、今回のような大動脈瘤を持っている患者さんが来られたとして、それを知らずに腰背部に強い負荷をかけるような施術を行った場合、どうなるでしょうか?考えただけでも恐ろしいですね。

ぼくのところにも過去に、内臓疾患と思われる患者さん、脳の疾患と思われる患者さんが来られたことがありました(その都度、専門家にとる受診を勧める)。

今やにわか仕込みの「骨格矯正屋」が増えています(接骨院や鍼灸院、マッサージ屋などで)。

「どんなところでも同じ」などと思っているとしたら、後々、大きな損失を被るかもしれませんよ。

カイロプラクティック(または骨格の矯正)の施術を希望されているのであれば、その前に入念なリサーチをされることをお勧めします。

 

 

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