腕が上がらない

腕が上がらない バレーダンサー

おはようございます!夏の風物詩セミの鳴き声が本格的になってきた。今朝も名古屋は快晴!

 

 

昨日はロシア人のプロバレーダンサーが来られた。当院には4,5年前から来られているが、今回は実に1年半ぶり。

 

この方、とにかく日々激務に追われている。日本国内だけでなく、海外講演も頻繁にあり、さらにバレーコンクールの審査員(これは主にロシア)もしているので、とにかく忙しい。

 

今回は左腕が上がらなくなったということで来られた。1週間前から突然発症したそうだ。小指は感覚まひになっている。

 

数週間後に大きなバレーのショーを控えており、非常に焦っておられた。

 

というのも、彼の役割の一つに女性バレリーナを両手で頭上に持ち上げるというのがあるからだ。

 

聞くと、痛みはないという。これはちょっとやばい。

 

痛みがなくて腕が上がらないというのは、神経起因の可能性があるからだ。そうだとすると、改善に時間がかかる可能性がある。

 

以下が所見である。

 

  • 左肩のインピンジメント
  • 左上腕三頭筋の筋力低下
  • 左大胸筋(小胸筋も)の圧痛
  • 外側上腕筋間中隔の圧痛

 

そして、こちらが鑑別診断。

 

  • 左肩関節のインピンジメント症候群
  • 橈骨神経障害
  • 胸郭出口症候群

 

 

 

まずインピンジメントの方を治療してみた。すると、インピンジメントにしては簡単に改善したので、おそらくこれは代償性の症状ではないかと思った。

 

次に橈骨神経障害。この神経が絞扼される個所を全て治療。

 

この時点で一度上肢を挙上してもらったところ、肘が伸びきらないようだった。彼の動作をよく観察してみると、どうも肩の外旋がうまく起こっていないようだった。

 

さらに、まだ小指の感覚異常は残ったままだ。この症状にドンピシャなのが、胸郭出口症候群だ。そして、大胸筋と小胸筋を診てみる。

 

治療後、10kgのプレートを持ち上げてもらったが、この時点では症状は寛解していた。発症から1週間しか経過していないということもあり、比較的改善が容易だったのかもしれない。

 

しかし、当然ながらある程度の「戻り」も想定している。

 

彼には今一度練習を行ってもらい、感覚を確かめてもらうことを伝え終了した。

 

 

2016年7月24日(日)関節運動学的セミナー@大阪 (足関節)(セミナー会場が変更となりました。ご注意ください)

2016年9月1日(木)関節運動学的セミナー@札幌(肘関節)

【7月のお休み】 7月17日(日)、24日(日)


スポーツ医学&カイロプラクティック研究所
名古屋市中村区竹橋町13-18オフィスワンタケハシ5階
(名古屋駅より徒歩5分)
電話:052-452-5006
ブログ:スポーツドクターSのざっくばらん

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です