幻のガソリンスタンド

トロントからシカゴへは約800㎞の道のりです。ノンストップで8時間の距離です。日本への帰国便は25日(木)の午前9時発なので、その3時間前までにはシカゴのミッドウエイ空港に到着していたいところです。

 

トロントを午後4時に出発ですから、まだこの時点で12時間以上あります。途中、休憩を入れても余裕があります。

 

予定ではウインザーに夜遅い時間に到着し、国境を超える前に晩ご飯です。

 

トロントからウインザーまでは400㎞ほどの距離です。

 

トロントを出た時点でガソリンは半分程度入った状態でしたので、途中どこかで給油しなければなりませんでした。

 

フリーウエー沿いには、ガソリンスタンドを比較的よく見かけるので、ぎりぎりまで待って給油することに決めていました。

 

走り始めて間もなく、残りのガソリンが10%を切ってきたので、次にガソリンスタンドのサインを見つけたらフリーウエーを降りて給油することにしました。

 

すると、すぐにサインが現れたので標識に従って進みます。しかし、なかなかガソリンスタンドは見つからない。気づいたら、いつの間にか別のフリーウエーを走っているではありませんか!

 

仕方なく、走ってきたルートを逆戻りすることに。「標識が優しくないんだよなあ・・・」などと自分の非を認めずにぶつくさと文句を言いながら走っていると、ガソリンメーターが点滅し始めました。

 

しかし、ガソリンスタンドは頻繁にあるから大丈夫。すぐに次のスタンドが見つかるだろうと思いながら車を走らせる事10分・・・

 

今まであれだけ頻繁にあったガソリンスタンドのサインがパタリと出て来なくなりました。メーターの点滅が始まって既に15分は経過しています。さすがにやばいのか?この時、自分の呼吸を観察してみると、若干浅くなっているのに気づき、深呼吸で心を落ち着ける。心拍数も上がり気味のようだった。

 

さらに5分ほど走っていると、遠くの方に待望のガソリンスタンドのマークが出現!「やれやれ。心配させやがって」とホッと胸をなでおろし、近づいてくる(実際は自分が近づいているのだが)その標識をよく見ると「次のガソリンスタンドまで32㎞」・・・・

 

32㎞!?

 

ガソリンスタンドがないだけあって、周りは見事に何もない自然の風景が広がっています。ガソリンメーターの点滅がなかったら、この風景を楽しみながらドライブしていたところなのでしょうが、今はそれどころではありません。気づくと、先ほど一旦落ち着いていた呼吸はまた浅くなり、心拍数も上がってきました。

 

これは完全に積んだかもしれない。

 

人間の心というのは、放置しておいたら大概ネガティブの方へと走り始めます。この時のぼくの頭の中では、ここでガス欠したらやばいという思いで完全に支配されていました。

 

しかし、こんなところでパニックになっていては、普段行っている心のトレーニングは何なんだということになってしまいます。一旦、頭の中を整理するために再度深呼吸して自分を取り戻すことにしました。

 

今の状況は、ガソリンメーターの点滅開始から20分ほど経過、さらに次のガソリンスタンドまで32㎞の距離のところにいるということ。ちなみに、先ほどガソリン補給のために走っていたフリーウエーを降りたら、わけのわからないフリーウエイを走っていた地点までは20㎞ほどの距離のところになります。

 

呼吸が落ち着いたところで、この状況での選択肢を考えてみました。

 

  1. このまま32㎞先のガソリンスタンドを目指して走る
  2. 20㎞戻り手前のガソリンスタンドを探す

 

1はフリーウエー沿いにあるサービスエリアのガソリンスタンドなので、確実に見つけることができます。一つ前のガソリンスタンドのように迷って見つからないということはありません。つまり、32㎞走れば確実にガソリン補給できます。しかし、この選択肢には「途中でガス欠」というリスクが伴います。

 

2ですが、32㎞よりは近いので、「途中でガス欠」リスクは若干低下します。しかし、問題は先ほど迷っているので、ガソリンスタンドが見つけられるかどうか分からない点です。もし、迷って、またわけのわからないフリーウエーを走っていたとかになったら「途中でガス欠」リスクは上昇するどころの話ではありません。

 

・・・ということを10秒程度、頭の中で逡巡させた後、1を選択することにしました。「我ながら冷静な判断ができた。これも普段の修業のお陰だ」などと自画自賛したいところですが、修行してなくてもこの程度の判断は難しくないですね(笑)。

 

そして、1を選択した場合、今後想定されるシナリオは2通りしかない!

 

  1. 無事32㎞を走り切り、ガソリンにありつける
  2. 途中でガス欠になり途方に暮れる

 

ところで、ガス欠になった後のことは考えません。

 

ここは途方に暮れるだけで止めておきます(笑)。

 

なぜなら、これ以上は妄想の肥大化が起こるだけだからです。自分で自分の心を不安で煽っても仕方ないですからね。不幸を手繰り寄せているだけです。

 

心が決まったら、やるべきことはただ一つ・・・「いまここ」に心を集中させ、具体的に対応するのみ。この局面では、いかにして低燃費走行をするかということ。

 

 

時速100㎞で32㎞を走った場合、約20分かかります。ということは、点滅開始から40分走ることになります。距離に換算すると70㎞程度か・・・。

 

昔、亡父が「ガソリンメーターがゼロになってから、30㎞くらいは大丈夫」と言っていたのをなぜか急に思い出しました。まだ、ぼくが小学生くらいの頃です。当然ながら、当時よりも燃費は向上していることを加味すると、今はその2倍は走るだろう・・・ということは60㎞。実に微妙だが、後はぼくの運転技術にかかっているということになります。

 

まずは今まで時速120㎞で走っていたのを100㎞にしました。そして、大きなトラックの背後につくことにしました。こうすれば、風の抵抗が少なくなり燃費は良くなるからです。(ホントかよ(笑))。

 

そんなことをしている内に40分が経過していました。しかし、サービスエリアが見えてきません。すると新たな標識を発見!ついに来たか!?

 

「次のガソリンスタンドまで78㎞」

 

32㎞先のガソリンスタンドは幻だったのか?・・・

 

・・・続く

 

 

追伸;写真はトロントのチャイナタウン近辺を走る路面電車

 

 

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